古い路地を抜けると、どこか懐かしい空気が漂う温泉「鶴乃湯」。
呉に住んでいながら、なぜもっと早く来なかったのかと思うほど、
“地元に寄り添う名湯”だと感じました。

昼と夜で表情が変わる、味のある外観

昼は下町の銭湯、夜はネオンに浮かび上がるレトロ温泉。
そのギャップも含めて、鶴乃湯の魅力です。
鶴乃湯の泉質は「単純弱放射能泉」
入口付近には、しっかりとした温泉分析書が掲示されています。
文字だらけで一見むずかしく見えますが、要するにこういうお湯です。

- 泉質:単純弱放射能泉(低張性・中性・低温泉)
- pH:7.4(中性)
- 主成分:炭酸水素イオン(重曹成分)、メタけい酸 など
- ラドン:8.1マッヘ程度の弱放射能泉
つまり、刺激が少なくて、長湯しやすい「身体にやさしいお湯」。
子どもから高齢の方まで、幅広くおすすめできる泉質です。
成分から見る「鶴乃湯」の効能
① 美肌作用(重曹泉+メタけい酸)
炭酸水素イオン(重曹成分)が 104.7mg、メタけい酸が 34.2mg。
この組み合わせは、美肌の湯としてはかなり優秀なバランスです。
- 余分な皮脂や汚れを落として、肌がスベスベに
- 湯上がりにしっとり感が残る(保湿効果)
- 乾燥肌・敏感肌のケアにも向いている
塩化物泉のようなベタつき感が少なく、
「さっぱりしているのに潤う」という、かなり嬉しいタイプのお湯です。
② 疲労回復・自律神経を整える単純泉
pH7.4の中性で、成分の濃度もほどよい単純泉。
体への負担が少ないので、じっくり浸かっても湯あたりしにくいのが特徴です。
- 全身の血行促進
- ストレスの緩和
- 入浴後にぐっすり眠りやすくなる
日々の疲れや、自律神経の乱れをリセットしたいときにぴったりの湯質だと感じました。
③ 弱ラドン泉ならではのホルミシス効果
ラドン濃度は 8.1マッヘと「弱放射能泉」に分類されます。
強烈ではないけれど、じんわりと体を内側から刺激してくれるレベルです。
- 慢性的な疲労感の軽減
- 肩こり・腰痛・関節痛のケア
- 免疫バランスの調整
- アレルギー体質・呼吸器のトラブルに良いとされる
「派手さはないけど、続けて通うと効いてくるタイプの湯」
まさにそんな印象のラドン泉でした。
実際に入ってみた感想
ひと言でいうと、お湯がとにかく柔らかい。
角がなく、身体にスッと馴染んでくる感じがします。
浸かってしばらくすると、体の芯からじんわり温まり、
湯上がりもポカポカが長く続きました。
サウナのような「ガツンと来る熱さ」ではなく、
じわ〜っとほぐされていくタイプの温まり方です。
肌はツルツル、なのにしっとり。
重曹泉らしいさっぱり感と、メタけい酸のおかげか、
保湿感のバランスがちょうど良い。
周辺の景色も含めて“鶴乃湯ワールド”

鶴乃湯の周りには、昔ながらの建物や倉庫が残っていて、
風景も含めてタイムスリップしたような感覚になります。
アトレー車中泊勢としての楽しみ方

温泉でさっぱりしたあと、アトレーの車内でギアを片付ける時間も含めて、
すべてが「自分だけのリセットタイム」。
鶴乃湯は、車中泊旅との相性もかなり良いと感じました。
鶴乃湯はこんな人におすすめ
- 疲れが取れにくい人
- 冷え性で悩んでいる人
- 肌をツルツル&しっとりさせたい人
- ストレスや不眠に悩んでいる人
- 肩こり・腰痛・関節痛を和らげたい人
- 刺激の強い温泉が苦手な人
一言でまとめると、「毎日でも入りたくなる、やさしい名湯」。
観光客よりも、地元の常連さんに長く愛されている理由がよくわかりました。
まとめ:派手さはないが、“確かな効能”の湯
鶴乃湯は、SNS映えする派手な温泉ではないかもしれません。
けれど、実際に浸かると体がちゃんと楽になる、
「効く温泉」です。
やさしい湯ざわりと、昭和レトロな雰囲気。
そして、日常の疲れをふっと解きほぐしてくれる時間。
これからも、ふと思い出したときに通いたい、
呉の大切な一湯になりました。
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